<レコチャ広場>最近の中国人はなぜ男の子を欲しがらなくなったのか?―中国

Record China    2011年1月14日(金) 12時2分

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13日、中国でホテルチェーン「グリーンツリーイン」を展開する徐曙光総裁はこのほど、「中国人はなぜ息子を欲しがらなくなったのか?」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は中国の親子。

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2011年1月13日、中国でホテルチェーン「グリーンツリーイン」を展開する徐曙光(シュー・シューグアン)総裁はこのほど、「中国人はなぜ息子を欲しがらなくなったのか?」と題した記事を中国のブログサイト・騰訊博客に掲載した。以下はその内容。

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中国は「男尊女卑」の風習が根強く残っており、「男の子を産むこと」こそが女の務めと考える人も少なくなかった。だが、最近はそんな風潮に変化が起きている。「何が何でも男の子」と考える人の割合がどんどん減っているのだ。

英紙フィナンシャル・タイムズも「若い中国人夫婦の間で女の子を欲しがる傾向が強まっている」と報じている。記事によると、その理由は「不動産価格が高すぎるため」。中国では結婚する時に男性側が新居を用意するのは当たり前。その結果、巨額のローンを抱える羽目になる。政府も抑制策を講じているが、なかなか下がらない。低中所得層に至っては「男の子が生まれるのが怖い」と思い詰めてしまう人まで出始めている。

このほか、「老後のことを考えると女の子の方が良い」という考えが浸透し始めている。女の子の方が面倒見も良く、男の子のように仕事が忙しいからと老親をないがしろにするようなこともない。「自分の老後」と「跡取りの確保」を天秤にかけた結果、前者を選ぶ人が増えているようだ。最近は農村でも年老いた両親の世話をしたがらない長男、次男が多いという。

最近の中国では「女尊男卑」の風潮が広がりつつあると言っても良いだろう。筆者は1男1女の父親だが、周りから「やはり跡取りの男の子を可愛がってしまう?」と聞かれることも多かった。だが、筆者は習い事でも何でも男女を区別しない方針だ。子どもは無条件に可愛い。男も女も関係ないと思っている。

社会のバランスを考えると男だけが増えても、逆に女だけが増えても良くないだろう。こうした問題は国民の自覚に頼るだけでなく、国が予算を組んで対処すべきだと思う。例えば、家のローンに一生縛られる人をこれ以上増やさないために低中所得層向けの賃貸物件を増やしたり、ホテルの宿泊を割引にしたりするなどを試してみても良いのではないだろうか。(翻訳・編集/NN)

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