ディテール重んじる日本文化が技術力発展を実現、しかし過信は禁物―中国メディア

Record China    2011年1月11日(火) 11時34分

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9日、日本人の細やかさと器用さが先端の科学技術と結合して世界に名だたる「メイド・イン・ジャパン」を生みだした。細部へのこだわりが類まれなる技術力を生みだしたわけだが、これには表裏一体の弱点もある。写真は10年12月、北京で行われた日本の手工芸品展。

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2011年1月9日、日本人の細やかな感性と手先の器用さが先端の科学技術と結合して世界に名だたる「メイド・イン・ジャパン」を生みだしたのは周知の事実。伝統工芸品も電子製品も、細部にまで徹底したこだわりを貫くその姿勢が類まれなる技術力を生みだしたわけだが、これには表裏一体の弱点もある。枝葉末節にこだわるその思考パターンが国家戦略などを立てる上では障壁となり、大事な対局を見落とすという経験を、日本は何度も経験しているのではないか。中国・中青オンラインがこうした諸刃の剣を分析した。

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韓国の文芸評論家・李御寧(イ・オリョン)の82年のベストセラー「『縮み』志向の日本人」に、こうした細やかな日本文化が紹介されている。小さな箱にいくつもの彩り美しい惣菜を詰め込む弁当文化をはじめ、開閉する扇子、ポケットサイズの文庫本、自然界の縮図を表す庭園芸術、最少人数の人間関係を体現した茶室まで、すべてが「縮み(=小さくまとめる)」に秀でている。

この価値観は現代の産業にも生かされた。米国の発明品を縮小・軽量化し、より実用に適した形態に仕上げた半導体技術はその代表たるもの。1957年にソニーが世に送り出したトランジスター・ラジオは最たる例だ。今後もこのように、最先端のテクノロジーを握る者が世を制する構図は続いていくだろう。

しかし、日本人の“技術力過信”はひとつのワナでもある。一分の隙もない完全無欠のテクノロジーは、そのターゲットと道筋を誤れば無用の長物と化する。時には、挽回不可能な結果さえもたらす。真珠湾攻撃という歴史が、それを物語る一例である。

勤勉で勇敢で聡明な日本人が、もし方向性とその戦略において誤りを犯さなければ、もはや無敵なのだ。問題は、日本人がそれをできるのか?という一点にある。(翻訳・編集/愛玉)

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