米中の宇宙開発分野での協力、前途多難―英メディア

Record China    2011年1月9日(日) 15時20分

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3日、ロイター通信は、米国と中国が宇宙開発プロジェクトで協力関係を深めつつあるが、その前途には多くの問題が存在していると報じた。写真は2008年9月、宇宙遊泳中の有人宇宙飛行船「神舟7号」乗組員。

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2011年1月3日、ロイター通信は、米中両国が宇宙開発プロジェクトで協力関係を深めようとしているが、その前途には多くの問題が存在していると報じた。5日付で環球網が伝えた。

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09年、米オバマ大統領は中国との協力関係を推進することを明らかにしたが、実際には過去10年間にわたって経済や外交、安全保障に至るまで常に緊張状態にある両国。宇宙プロジェクトにおける協力に至っては全く進展していない。

協力が進まない原因には、オバマ大統領による現民主党政権が中間選挙で敗北したことで、上院と下院がねじれ状態になるという政治的な背景があると同時に、苦労して開発した技術が中国との協力によって漏えいしてしまう危険性を懸念する声が強いことがあるという。

また、宇宙開発分野で急速に力をつけ始めている中国の存在が米国の安全を脅かす危険もあるとの指摘があり、米中の宇宙開発における協力を阻害する一因になっている。米シンクタンク・ヘリテージ財団は「中国に情報を与え過ぎるべからず」としており、また、米国防総省次官補でアジア・太平洋安全保障問題担当のウォレス・グレッグソン氏は、「中国は長期的なスパンで軍拡を試みている。地域安全にとっても脅威だ」と警鐘を鳴らしている。

中国は1996年以降、宇宙開発において飛躍的な成果をあげてきた。人工衛星打ち上げロケット「長征」は75発の打ち上げに成功、2008年9月には有人宇宙飛行船「神舟7号」の乗組員が初の宇宙遊泳に成功、10年10月には2度目の月面探査機「嫦娥2号」の打ち上げに成功。続く12年には月面軟着陸、17年に月面サンプルの採取、20年には宇宙飛行士の月面着陸を目指している。(翻訳・編集/岡田)

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