行政に対する満足度調査、「満足度」が絶対に50%を切らないカラクリとは?―中国紙

Record China    2011年1月7日(金) 2時42分

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5日、中国・重慶市開県の地方政府がウェブ上で行った「行政に対する満足度調査」で採用された奇妙な“カラクリ”がネット上で話題を集めている。

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2011年1月5日、中国・重慶市開県の地方政府がウェブ上で行った「行政に対する満足度調査」で採用された奇妙な“カラクリ”がネット上で話題を集めている。光明日報が伝えた。

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記事によると、開県政府が説明する満足度の算出方法は、「非常に満足」×100%+「満足」×90%+「まあまあ満足」×70%+「不満」×50%。つまり、アンケートの回答者全員が「不満」と答えても、満足度が50%を切ることはないというカラクリになっている。結局、同県の満足度調査の結果は「非常に満足」が76票、「満足」が2票、「まあまあ満足」が2票、「不満」が85票だったが、“公式”に従って算出した満足度は70%を超えていた。

同様のケースは昨年11月、吉林省吉林市永吉県でも起きている。同県人民政府がウェブサイトで行った民意調査には回答欄が「非常に満足」と「満足」しか設定されていなかった。このほか、福建省ホ田市政府は12月、市環境保全局や市農業局など計20部門を「満足」「普通」「不満」で評価するアンケートを実施したが、「設問の半数以上に『不満』を選んではならない」とこれまた奇妙な注意事項を発表し、関心を集めた。

中国では学生の就職率を稼ぎたい大学が、本人も知らぬ間に就職をでっち上げる不正が後を絶たず、学生の間で「就職していることになっていた(被就業)」という流行語まで生まれたが、今回のケースはまさに「満足していることになっていた(被満足)」だと記事は皮肉っている。(翻訳・編集/NN)

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