2011年1月3日、厦門（アモイ）島から南西約500メートルに位置する鼓浪嶼（コロンス島）。かつてはアメリカ、イギリス、日本、ドイツ、フランスの共同租界が置かれていたため、島内のあちこちに赤レンガ造りの洋館が立ち並ぶ区画が残っており、当時の面影を残している。

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元々観光スポットとして有名だったが、近年では新婚のカップルが結婚写真を撮影する場所として大人気だ。中国の結婚写真といえば、日本では考えられないくらいのゴージャスさで有名。時間もお金も労力もつぎ込み、人生で最も幸せで美しい自分たちの姿を写真に収める。その写真はまるでアイドルや俳優のような仕上がり。

それもそのはずで、撮影の際は、メイク、スタイリストがつき、撮影するのはプロのカメラマン。カメラはもちろんプロ仕様で、照明の専門スタッフもついてくるという本格ぶり。最低でも4回のお色直しがあり、そのドレスも、伝統的なチャイナドレスから、流行のウェディングドレス、中世ヨーロッパ風のドレスなど、豊富なバリーエーションを取り揃えている。ドレスを着た新婦は、ちょっとした行動も大変ということで、付き添いのスタッフが万事サポートしてくれる。

撮影写真は、豪華な額縁をつけた特大パネルや、写真集風のフォトブックにしてくれるのが基本。さらに、デジタルフォトフレーム用の写真集や、写真を入れたガラスのオブジェをつける撮影会社もある。

撮影の料金はコースによって違うが、3999元〜9999元と、9の続く数字に設定されている。これは、二人の愛が永久に続くように、と縁起を担いでいるのだ。中には、3万9999元という超豪華プランもあり、こちらは夜景シーンを含めた3日間の撮影日程になっている。

事前の準備は特にいらず、かゆいところに手の届くような盛りだくさんのサービス内容。カップルでアモイを旅行するなら、鼓浪嶼に立ち寄って、思い切り二人の愛に浸ったこんな写真撮影をするのも楽しいのではないだろうか。（取材/SU）