2010年12月27日、需給がひっ迫しているポリシリコンの供給拡大に向け、関連当局は過去1年続いてきた新規投資プロジェクトへの規制の緩和を検討し始めたことを関係者が明らかにした。中国の複数のメディアが伝えた。

関係者によると、工業情報化部や国家発展改革委員会など関連当局が国内のポリシリコン大手責任者を集め、規制緩和について意見を聞いたという。

国務院は昨年9月、供給過剰な複数産業の新規投資を規制する通知を出し、ポリシリコンは年産3000トン以下の新規プロジェクトの許可作業を停止したほか、エネルギー不足地域での工場建設を禁止した。この結果、ポリシリコンの生産能力の拡大は鈍化した。

ポリシリコンの市況は今年7月から上昇を続け、現在は1トンあたり90米ドルに上っている。08年9月に高値の約500米ドルを記録したが、世界金融危機の影響で一時は10分の1以下に下がった。（翻訳・編集/JX）