2010年12月23日、中国共産党機関紙、人民日報系の国際情報紙「環球時報」は、中国漁船が韓国の警備艦に体当たりして転覆した事件で、中国外交部が韓国側に厳正な申し入れをしたことに対し、韓国メディアが強く反発していると報じた。

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韓国海洋警察庁によると、事件は18日、韓国の排他的経済水域（EEZ）で中国漁船約50隻が違法操業しているところに近づいた韓国の警備艦に対し、そのうちの1隻が故意に体当たりし、乗組員10人のうち1人が死亡、1人が行方不明となった。3人が捜査への協力のため韓国当局に拘束されている。

これに対し、中国外交部の姜瑜（ジアン・ユー）報道官は21日の定例記者会見で「韓国側に厳正な申し入れを行った」と述べ、当事者への厳正な処罰と中国漁船側に対する損害賠償を求めたことを明らかにした。

これを受け、22日付韓国メディアは一斉に激しく反発。中央日報は「中国政府によるやらせ」、韓国経済新聞は「中国側は謝罪すべき」、聯合ニュースは「中国はこの事件を利用して、韓国が中国の反対を無視して延坪島周辺海域での軍事演習を行ったことに対する不満を表した」と報じた。（翻訳・編集/NN）