<レコチャ広場>北朝鮮はいつになったら軍事優先政治を止めるのか?―中国

Record China    2010年12月18日(土) 12時54分

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16日、中国人ブロガー、蔡慎坤氏による記事「北朝鮮はいつになったら先軍政治を変えるのか?」が中国のブログサイトに掲載された。写真は06年10月、北朝鮮による核実験後の中朝国境付近。

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2010年12月16日、中国人ブロガー、蔡慎坤(ツァイ・シェンクン)氏による記事「北朝鮮はいつになったら先軍政治を変えるのか?」が中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載された。以下はその内容。

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北朝鮮は10日、「先軍政治と核武装による防衛」路線を続ける意向を再び宣言した。ロシア訪問を控えた朴宜春(パク・ウィチュン)外相が発言したもので、「北朝鮮はいかなる圧力も武力で応じる」と強調している。これは自らの世襲体制の合法性を維持し、国民に金家の人間こそが国の安全と幸せを守る唯一の存在であることを示すためのものだ。強硬姿勢をとらなければ、後継者である金正恩(キム・ジョンウン)氏の威信も守れないと考えたのだろう。

韓国への砲撃事件以降、北朝鮮国内では反米反韓をあおる宣伝攻勢が活発化している、と海外メディアが伝えている。国民に開戦の危機を煽ったことで、物価の暴騰も引き起こし、コメは1キロ900ウォンから1600ウォンへ、とうもろこしも1キロ400ウォンから600ウォンへと値上がりした。ヤミ両替のレートも人民元100元=2万2000ウォンが3万5000ウォンに跳ね上がった。このままでは北朝鮮の人々の生活はどうなってしまうのか?

北朝鮮は巨額の軍事費が経済発展の妨げとなり、90年代半ば以降、200万〜300万人が餓死したと言われている。「白米を食べ、肉のスープを飲む」という社会主義の理想的な生活は北朝鮮の人々からどんどん遠ざかっている。90年代以降、コメやとうもろこし、大豆などの生産量は減少し、さつまいもだけがわずかに増産しているのみで、毎年の食糧不足量は200万トンを超えている。

北朝鮮は核実験の回数を減らし、その分の資金で食糧を輸入すれば餓死者を出すという惨劇を防げるのではないか。核兵器の放棄を宣言すれば国際社会も経済支援を惜しまないはずだ。北朝鮮に先軍政治を止めさせるには中国とロシアが共通の認識のもと、無償支援を減少または停止し、経済発展への道を歩ませるしかない。さもなければ、北朝鮮は簡単に先軍政治を変えないだろう。(翻訳・編集/NN)

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