アジア繁栄、といっても中・印以外の経済は衰退傾向に―英メディア

Record China    2010年12月8日(水) 22時34分

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3日、中国とインドの目覚ましい成長もアジア全体の衰退はカバーしきれないと英メディアが報じた。写真は広東省の消毒棚メーカー、康宝集団の製造工場。

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2010年12月3日、英紙フィナンシャル・タイムズ中国語版ウェブサイトは、中国とインドの目覚ましい成長もアジア全体の衰退はカバーしきれないと報じた。

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アジア各国の首都に溢れる買い物客は、アジア経済のV字回復がものすごい勢いで進んでいるように思わせるが、実はインドと中国以外の国ではじわじわと衰退が始まっている、と記事は指摘する。記事によると、今年6月までの15カ月間で、日本を除くアジア地域の域内総生産(GDP)は9%増を記録したが、第3四半期(7月〜9月)のGDPを見ると実態とは違っていることが分かる。シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイのGDPは季節調整済みで前期比マイナス、中でもタイは第1四半期(1月〜3月)でもマイナスだった。

同じように計算すると、台湾経済は横ばい、韓国、香港、インドネシアもわずかにプラスになっただけ。第2四半期(4月〜6月)に1.1%のプラスを記録したオーストラリアも、第3四半期は豪ドル高の影響でわずか0.2%のプラスを示しただけだった。1年間安定した成長を続けたのは中国、日本、インドの3大経済体を含む少数の国にとどまった。だが、次の第2四半期では日本の消費刺激策が期限を迎え、その脆弱な経済が成長を鈍化させる可能性も高い。昨年半ばごろの衰退期に再び突入することもあり得る。

そのため、中国とインドだけがアジア経済成長のエンジン役だといえる。両国は今年も8%以上の成長が見込まれ、その他の国との差を日増しに拡大させている、と記事は伝えている。(翻訳・編集/NN)

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