<CTR特別提供・中国実態調査>新興富裕層女性の消費動向理解が最良の販売戦略

Record China    2010年12月9日(木) 7時24分

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6日、中国では年16%のスピードで富裕層が増加しているというデータがある。中でも新興富裕層、ことに女性の消費に対する意欲は非常に旺盛だ。このほど、こうした新興富裕層女性の特性を分析する調査が行われた。資料写真。

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2010年12月6日、中国では年16%のスピードで富裕層が増加しているというデータがある。彼らのうち、約50%が過去4年以内にその財産を築いたともいう。こうした新興富裕層、ことに女性の消費に対する意欲は非常に旺盛だ。各小売企業とも販売戦略を立てる場合は、彼女たちの消費動向を理解することがプライオリティとなってくるだろう。このほど、こうした新興富裕層女性の特性を分析する調査が行われた。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。

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彼女らのライフスタイル、消費嗜好、価値観を把握することは販売拡大のために非常に重要な要素となってくる。彼女らは必ずしも男性より収入水準が高いというわけではないにも関わらず、消費に対する意欲が往々にして男性以上に旺盛だ。今回の調査では、20〜50歳の女性で、大都市在住の場合は月収8000元(約10万円)以上あるいは世帯月収1万5000元(約18万7000円)以上、中都市在住の場合は月収5000元(約6万2000円)以上あるいは世帯月収1万元(約12万5000円)以上の層を対象に調査が行われた。彼女たちの平均月収は1万666元(約13万3000円)。

彼女たちが日常的に最も多く接触するメディアはテレビとインターネット。1日1回以上テレビに接するのは84.5%、1日1回以上インターネットに接するのは83.0%という結果が出た。しかしその利用方法は、漫然と情報を得るという受動的なものではなく、よりインタラクティブな利用を望む傾向が強い。調査対象の女性のうち約20%は「テレビ番組に参加したことがある」、約50%は「テレビ番組に参加してみたい」と回答した。20〜24歳では、特にコンテスト番組への出場希望者が多かった。彼女たちは非常に旺盛な自己表現欲を持っているということだ。

次に、インターネットを利用したショッピングについて尋ねた。過去1年以内に59.4%が「オンラインショッピングを利用したことがある」と答えている。その利用意欲については20〜34歳と若年層が高いが、消費額となると46〜50歳で平均5203元(約6万5000円)と、高年齢層でも高い数値を示した。

さらに、投資や家庭生活の向上についての考え方では「海外志向」が目立った。世帯年収100万元(約1245万円)以上の女性の9.2%が「海外に不動産物件を持っている」、2.1%が「海外に会社登記をしている」、50%が「子女を海外留学させる予定がある」と回答した。(翻訳・編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。

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