<広州アジア大会>不正?それとも陰謀?テコンドー選手の失格が対中批判、嫌韓ムードにまで飛び火―中国

Record China    2010年11月19日(金) 12時16分

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17日、中国広東省で開催中の広州アジア大会で行われたテコンドー女子の試合で台湾人選手が不正を指摘され失格となり、各方面で大きな波紋を呼んでいる。写真は騒動当日の楊淑君選手と記者会見の様子。

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2010年11月17日、中国広東省で開催中の2010年アジア競技大会(広州アジア大会)で行われたテコンドー女子の試合で台湾人選手が失格となり、各方面で大きな波紋を呼んでいる。中国・環球時報の報道。

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17日に行われたテコンドー女子49kg級の予選。優勝候補の1人とも見られていたチャイニーズ・タイペイ(中華台北)の楊淑君(ヤン・シュージュン)選手は、1回戦で9対0と優勢で試合を進めていた。しかし終盤、主審は同選手に「不正があった」としてこれを失格とした。世界テコンドー連盟は同日、「選手のプライバシーがあるため」と、この失格の原因について明言しなかったが、騒ぎが大きくなったために翌18日、「楊選手の靴下部分に装着されていたセンサーに不正があった」と発表した。テコンドーではポイント判定の正確さを期すために、こうしたセンサーの装着を導入している。

試合前の検査では、問題ないとしてパスしていたはずの楊選手。しかし本来、つま先部分だけについているはずのセンサーがかかと部分にもついており、過剰にポイントを判定した可能性があると指摘された。これにチャイニーズ・タイペイ側は「大会規定に即したものを着用していた」とし猛反発、審判チームに中国人が含まれることも不当な判定に繋がったと示唆しており、問題が大きくなっている。現段階ではこの判定を維持しながら、アジアテコンドー連盟によって詳細の再調査がされることになっている。

「中国陰謀論」が一部に広がる中、台湾メディア・中国時報は「中国側はこの1件について同情を示し、チャイニーズ・タイペイ側を支える姿勢をとっている」と報道。判定を不服として一向に退場せず、繰り返し抗議を続ける彼らに対し、大会審判委は「チャイニーズ・タイペイの全選手に出場停止」を申し渡す意向だったが、これを中国がとりなしたことで、残りの選手らの出場資格を保留したというのがその内容だ。

また、この騒動に大きく揺れている台湾のインターネット界では、問題の試合の主審が「韓国系フィリピン人」であることを指摘し、「もう韓ドラは見ない、キムチは買わない、韓国製の電子製品は買わない」と、嫌韓ムードまで巻き起こっているという。(翻訳・編集/愛玉)

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