中国の伝統歌劇が衰退の一途、待たれる政府支援―米紙

Record China    2014年11月9日(日) 21時14分

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6日、参考消息によると、中国安徽省の伝統的な地方劇「泗州劇」は、2006年に「京劇」や「徽劇」とともに国の無形文化財に指定されたが、衰退の一途をたどっている。写真は中国東北地方の劇。

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2014年11月6日、参考消息(電子版)によると、米ニューヨーク・タイムズは4日、国家非物質文化遺産(無形文化財)に指定された中国安徽省の伝統的な地方劇「泗州劇」が、衰退の一途をたどっていると伝えた。

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泗州劇を代表する81歳の役者・李宝鳳(リー・バオフォン)さんはかつて中国政治の中心地「中南海」で毛沢東と面会したこともあるが、今では彼女の劇団の公演に足を運ぶ人はほとんどいない。泗州劇などの長い歴史を持つ伝統歌劇は若い世代の関心を集められず、すっかり娯楽の中心から追いやられてしまっている。

しかし、劇団は演目に現代的な要素も取り入れつつ、冠婚葬祭の場も含めた地道な活動を続けており、このほど募金で集めた資金で北京公演も行った。中国劇曲学院の教授は「不景気が続いているが、興味を持つ人も増えてきている」と話す。また、文化財に指定した以上、「政府には道義的にも支援の手を差し伸べる責任がある」と指摘する声もあるという。(翻訳・編集/岡田)

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