米国、日本、ASEANと確執…四面楚歌になった中国は欧州との連携計る―香港紙

Record China    2010年11月10日(水) 11時56分

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8日、香港紙・太陽報はコラム「中国政府はイデオロギーを乗り越えた外交を推進している」を掲載。胡錦濤国家主席の欧州歴訪を分析している。写真は2008年、第7回中国国際宇宙博覧会。

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2010年11月8日、香港紙・太陽報はコラム「中国政府はイデオロギーを乗り越えた外交を推進している」を掲載。胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席の欧州歴訪を分析している。9日、新華網が伝えた。以下はその抄訳。

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今年初頭、オバマ政権と中国の短い蜜月は終了した。その後米国は、台湾への兵器売却、ダライ・ラマとの会見、人民元切り上げ問題での圧力と中国に対して次々と戦略的圧迫を加えてきた。中でも重要なのは「アジアへの帰還」戦略。米国を後ろ盾にした日本の尖閣諸島における中国漁船船長拘束、米国を担いだ東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国の中国対抗策など、中国は四面楚歌に追い込まれたかのように思えた。

こうした状況で中国政府が選んだ道は春秋戦国時代の先祖の智慧。すなわち『兵法三十六計』の「遠交近攻」策だった。胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席はフランスとエアバス102機、ウラン35トンなどの購入契約を締結。ポルトガルには2015年までに貿易額を倍増させること、そしてポルトガル国債を大量に買い入れることを表明した。

フランスといえば、2年前にはチベット問題などで中国と対立した局面もあったが、イデオロギーを棚上げし、経済的な交流から関係を強化しようとする動きが広がっている。中国は実際、欧米が提唱する「平和共存」を受け入れている。中国外交の新発想とはすなわちイデオロギー以外では欧米とはなんでも話せるという方針である。(翻訳・編集/KT)

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