<2006年年末企画> いつか行きたい中国の世界遺産(8)安徽省南部の古村落

Record China    2006年12月28日(木) 20時19分

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安徽省の南部に、ほぼ完全な形で残る3600棟の古民家などは、2000年に世界文化遺産に指定された。「徽州建築」「徽州派」などと呼ばれる独特の建築様式で知られ、中でも宏村と西逓村が有名だ。

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安徽(あんき)省古村群とは、明・清代(1368〜 1912年)から残る古民家群で、北宋時代に形成された祠堂、牌楼、古民居などの建築群3600棟がほぼ完全な形で保存されており、その建築様式は「徽州建築」「徽州派」などと呼ばれ、独特の風格と精巧な窓枠彫刻で有名だ。

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中でもよく知られている村は、イ県の宏(ホン)村と西逓(シーディー)村。イ県は黄山(こうざん)市で最も古い県であり、現存する民家の数は数百棟にも及ぶ。宏村は山と水に囲まれており、その形から「牛型村落」と呼ばれ、山・木・橋・部屋をそれぞれウシの体の一部にみたてている。ウシの腸にみたてたクリークは山の泉を引いて各家の前まで運び、生活用水を提供している。クリークの水は最後には風光明媚な南湖に流れ込む。

西逓村はイ県の中心から8kmのところにあり、村の長さは700m、南北の幅300m、世帯数300、人口1000余りの町である。ここにも数百にわたる明清時代の古民居があり、建物と道路には大理石が使われ、2本の清らかな泉が村を貫いている。99本の高い壁の路地に入り込むと、まるで迷宮に入り込んでしまったかのようだ。村はずれには1578年に建てられた胡氏一族の繁栄を象徴する巨大なシンボル、牌坊がそびえており、その構造は精巧だ。村の中には康煕年間に建築された「履福堂」があり、その内装は優雅で上品である。また、村中の邸宅に共通しているのは華麗で精巧な庭を持ち、黒い大理石製窓枠、すかし窓、石で彫刻された花鳥のデザイン、レンガ彫りの屋根、各種題材の木彫、彩絵、壁画などを備えていることであり、古代芸術のすべてがここに体現されている。

その他の村落としては、チャン・イーモウ監督が「菊豆」の映画撮影の一部を行った南屏村などがある。

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