Record China 2010年11月4日(木) 21時1分
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3日、地球温暖化や大気汚染は世界最高峰のヒマラヤ山脈にも深刻な影響をもたらしている。氷河消失や黒い雪、使用禁止の農薬を含んだ雪まで出現するほどに。写真はチョモランマ。
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2010年11月3日、北京のニュースサイト・千龍網は、世界最高峰のチョモランマ(英名エベレスト)を有するヒマラヤ山脈にも深刻な環境汚染が広がっていると報じた。
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中国科学院チョモランマ観測ステーション副所長の王忠彦(ワン・ジョンイエン)博士によると、チョモランマ区域では海抜6300m以下の場所で万年雪を見かけることはまずないという。中国西部に存在した氷河は地球温暖化の影響を受け、過去40年間で3790平方キロメートルが消失。氷河の厚さ自体も、毎年平均20cmずつ薄くなっている。氷河消失にともない大規模な土石流や洪水がたびたび発生。また長期的には水資源の枯渇を招き、下流地域の農業や工業、人々の生活に大きな打撃を与えることになると指摘している。
中国科学院青蔵(青海チベット)高原研究所の張強弓(ジャン・チアンゴン)博士は数カ月おきにチョモランマ観測ステーションを訪れ、ヒマラヤ山脈の氷河の雪や氷を採取。その含有物などを分析してきた結果、無鉛ガソリンの普及により新雪中の鉛含有量はここ数年で減少。だが、同時に20年前に使用禁止になったはずの農薬、HBC、DDT、BHCなどが検出されている。さらに1990年ころから、大量の炭素を含んだ黒い雪も出現。科学者たちは、湾岸戦争や中東の油田が原因の汚染物質が偏西風に乗ってチョモランマに到達したためと説明している。(翻訳・編集/本郷)
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