Record China 2010年10月18日(月) 15時7分
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16日、中国国内の各都市で勃発した反日デモは地方の小都市にも飛び火した。17日に四川省綿陽市で発生した学生主導のデモは、一時3万人規模に膨れ上がったという。写真は16日、四川省成都市の反日デモ。
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2010年10月16日、平和な週末が一転して荒れ模様に。四川省成都市など中国国内の各都市で勃発した反日デモは、翌日には地方の小都市に飛び火した。17日に四川省の工業都市・綿陽で発生した学生主導のデモは、一時3万人規模に膨れ上がったという。しかし、同市政府はデモの存在そのものを否定している。なお、中国外交部は同日、「非理性的な愛国行為」をいさめるコメントを発表した。中国のIT業界関連ポータル・睿商オンラインの報道。
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香港のメディア・中国通訊社(CNA)や文匯報の報道によると、同市では主にインターネットを通じた呼びかけにより、17日午後1時に市内中心部の広場からデモがはじまった。当初は中高生と思しき300人ほどからはじまったが、学生以外の参加者も取り込み、1時間後には3万人にも膨れ上がって交通に支障をきたす規模となった。参加者はプラカードや黒い日本国旗を掲げ、「日本製品を買うな」「釣魚島(尖閣諸島の中国語名)を中国に返せ」などと叫んでいたという。そのほか、中国国旗を掲げた1万人以上の学生デモ隊の存在も確認されており、外電では「この日少なくとも2つのデモが存在した」としている。
午後5時には激しい渋滞と自動車事故の多発により、交通規制が開始された。現地当局が一斉出動し、軍用車も出たとの情報がある。一時、市民と警察の衝突もあったようだが、当局はデモに先がけ事前対策を行っており、「こうした活動は違法集会」とのスタンスで制圧に臨んだ模様。
市内の商店は被害を恐れ、日本製品を扱う店を中心に多くの店舗が営業を停止していた。トヨタやパナソニックの販売店が襲撃されたほか、日本風ラーメンのチェーン店「味千ラーメン」も投石を受けるなどのとばっちりを受けた。味千ラーメンは香港資本。
綿陽市政府はデモの存在自体を否定している。なお、中国外交部の馬朝旭(マー・チャオシュー)報道官は17日朝、「先日の(尖閣問題に関する)日本側の誤った言動に対し、義憤を感じる一部の国民については、その心情は理解できる。しかし、愛国心の表現は法律にのっとった理性的なものであるべきだ」として、行きすぎた事態をいさめた。また、「中国は隣国同志の複雑な問題について、対話を通じて解決し、両国間の戦略的互恵関係をさらに進める意向だ」と表明している。(翻訳・編集/愛玉)
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