草原保護政策でモンゴル3大名馬「鉄蹄馬」が絶滅の危機に―内モンゴル自治区

Record China    2010年10月17日(日) 23時48分

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14日、内モンゴル自治区で、「鉄蹄馬」と呼ばれるモンゴル3大名馬の1種が草原保護政策の影響で絶滅の危機に瀕している。写真は同自治区ヘシグテン旗。

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2010年10月14日、中国・内モンゴル自治区で、「鉄蹄馬」と呼ばれるモンゴル3大名馬の1種が、草原保護政策の影響で絶滅の危機に瀕している。外灘画報が伝えた。

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「鉄蹄馬」の名は鉄のように硬い蹄を持つことに由来する。石の多い山道も苦にせず、チンギス・カンの軍でも専用馬として乗られていたと言われる。しかし、経済発展に伴い自動車が増え、馬を利用するケースが少なくなるにつれ、鉄蹄馬の活躍する場も減り、飼育する農家も減った。さらに、ここに来て現地政府が馬の飼育を制限する新政策を打ち出し、鉄蹄馬が絶滅の危機に瀕することになった。

政府はまず、放牧された馬が草原を荒らすことを防止するため、「農家が馬を飼育する場合、年間を通じて囲いの中で飼うこと」を要求。続いて「飼育できる馬の頭数は1家に付き1頭のみで、かつ去勢した雄馬に限る」とした。これにより、農家での繁殖が事実上不可能となってしまった。さらに、草原で放し飼いにした馬を発見した場合、飼主に対し1頭1回に付き罰金300元(約3600円)が科せられることになった。

こうした状況に対し、一部の住民が私財を投じて鉄蹄馬の保護を進め、賛同した企業などからの協賛、一般への募金呼びかけなどを計画している。さらに、現地政府に対し、特殊政策の許可を再び働きかけ、鉄蹄馬の保護を進めていく方針だという。(翻訳・編集/HA)

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