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14日、帝王切開で赤ちゃんを産む割合が世界一高い中国で、自然分娩を呼びかける声が高まっている。写真は中国の妊婦。
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2010年10月14日、帝王切開で赤ちゃんを産む割合が世界一高い中国で、自然分娩を呼びかける声が高まっている。南方日報が伝えた。
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世界保健機関(WHO)が2007年から2008年にかけてラテンアメリカ、アフリカ、アジアの計25カ国を対象に実施した帝王切開に関する実態調査によると、アジアの帝王切開率が平均27%なのに対し、中国は46.5%で最も高かった。中国での調査は北京、浙江、雲南の3地域で計21の病院を対象に実施。中には68%を記録した私営病院もあった。70年代の約5%から30年間で約9倍に増えたことになる。
これほど帝王切開が増えた原因について、早くから病院側の儲け主義が指摘されている。自然分娩の出産費用はせいぜい数百元(数千円)から1000元(約1万2000円)程度だが、帝王切開にすればそれが数千元(数万円)に跳ね上がる。胎児の様子に細心の注意を払いながら何時間、何十時間もかける自然分娩を「面倒」だと感じる医者も多いようだ。
その一方で、妊婦側が希望するケースも多い。その理由は「痛みに耐えられそうもない」「出産時障害のリスクが低い」「縁起の良い日に産みたい」などさまざまだが、その危険性に関する知識は乏しい。それに日本のように病院側のサポート体制もしっかりしていないため、陣痛から出産までの道のりが妊婦にとって大きな苦痛となっている。
こうした状況を踏まえ、全国婦幼保健協会は今年から自然分娩を増やすための取り組みを5年計画で始めた。自然分娩で出産する妊婦への助成金の支給、助産師の増加を進めるほか、陣痛から出産まで配偶者が付き添ったり、自由に歩き回ったり、シャワーを浴びたりできるような「温かな病室作り」を目指すという。(翻訳・編集/NN)
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