意味を失い、ゴージャス化するばかりの月餅―シンガポール紙

Record China    2010年9月18日(土) 18時43分

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14日、シンガポール紙は、商業化が著しい中国人の伝統的な祭り・中秋節について、菓子メーカーなどの戦略に飲みこまれて、本来の意義が薄れ出していると報じた。写真は中国で売られる高級月餅。

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2010年9月14日、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズは「高価な月餅パッケージ」と題した記事を掲載した。中国系の住民が多いシンガポールには、中国人の伝統的な祭り・中秋節(中秋の名月)を祝う風習がある。満月を愛でながら一家団らんで月餅という伝統菓子をいただくのがその過ごし方だが、近年では菓子メーカーなどの戦略に飲みこまれて、本来の意義が薄れ出しているという。

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各社が豪華さを競って次々に発売するゴージャスな包装の月餅。肝心の中身よりも明らかにコストがかかっているであろうその立派さに「見栄えがする」と喜んで買って行く人もあろうが、一部の人々は昔ながらの素朴な紙箱に入った月餅を懐かしんでいる。

月餅商戦は苛烈さを増す一方。月餅以外にもツバメの巣などの高価な健康食品が抱き合わせになっていたり、引き出し式になった複雑な仕組みのパッケージなど、もはや月餅そのものの存在が二の次になった感すらある。

満月をかたどった丸い形の月餅はもともと、「一家円満」を象徴する菓子だった。そんな暖かな意味が薄れ、伝統が忘れ去られ、商業化され過ぎてしまったことを嘆く声も多い。(翻訳・編集/愛玉)

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