多剤耐性菌「NDM1」爆発感染の恐れ、抗生物質乱用と専門家警告―中国

Record China    2010年9月13日(月) 22時10分

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13日までに、中国政府の研究機関、中国工程院の鍾南山・院士は、中国は抗生物質を乱用しているため、多剤耐性菌「NDM1」のパンデミック(爆発感染)が起きる可能性があると述べた。写真は深センの薬品工場で製造される抗生物質。

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2010年9月13日までに、中国政府の研究機関、中国工程院の鍾南山・院士は、中国は抗生物質を乱用しているため、多剤耐性菌「NDM1」のパンデミック(爆発感染)が起きる可能性があると述べた。複数の中国紙が伝えた。

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「NDM1」は、当初インドなど南アジア諸国で発生したとされる、抗生物質が効かない多剤耐性菌で、これまでに世界で200人が感染した。

鍾南山氏によると、「NDM1」は抗生物質の乱用が原因。同氏は「中国は抗生物質の乱用が世界で最も深刻な国だ。NDM1のパンデミックが起きれば、中国の被害が最も大きい地域になるだろう」と話している。

鐘氏によると、中国の大病院で使われる医薬品のうち、半分近くが抗生物質だ。普通の風邪やウイルス性感冒でも抗生物質を処方するのが当たり前になっている。このほか、中国の農業、漁業での抗生物質の大量使用も多剤耐性菌の増加につながっているという。

中国では抗生物質の原材料を毎年21万トン製造し、1人あたりの年間消費量は米国人の10倍。しかし、本当に抗生物質が必要な患者は2割に満たない。(翻訳・編集/東亜通信)

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