利用可能な草原、91%で退化進む―甘粛省

Record China    2010年9月10日(金) 12時44分

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8日、中国で最も草原が多いとされる省のひとつ、甘粛省で草原の退化が進んでいる。一部では改善が見られるものの、全体的には悪化の一途をたどっている。写真は退化が深刻な同省マチュ県の草原。

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2010年9月8日、新華網によると、中国で最も草原が多いとされる6省のひとつ、甘粛省で草原の退化が進んでいる。一部では改善が見られるものの、全体的には悪化の一途をたどっている。

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甘粛省人民代表大会常務委員会が8月にまとめた草原の生態環境に関する報告書によれば、省内の利用可能な草原面積の91%で程度の異なる退化がみられ、毎年約10万ヘクタールものスピードで拡大している。同省は長年砂漠化の抑制や緑化に尽力しており、局地的には改善されているものの、全体的には草原の退化に追いつかない状況となっている。

調査報告書によれば、草原の退化は多くの動植物の生存を脅かしており、30年前と比べて質の高い牧草の割合は75%から40%前後にまで減少。一方、汚染草地は15〜20%から55%に増加している。草原退化により虫害やネズミの害が増え、同省甘南チベット族自治州だけでもネズミ害による牧草の損失は毎年4億8000万kgにも上る。これは羊23万頭の1年分の食料にあたる。また、草原の退化が大規模な水害や深刻な砂漠化、塩害などを加速させていることも分かった。(翻訳・編集/岡田)



   

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