タイ香り米、ニセ物大量流通で売上激減!タイ側は中国政府に苦情申し入れ―中国

Record China    2010年9月8日(水) 16時15分

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6日、大量に流通しているニセ物の影響で、中国市場でタイ香り米の売り上げが激減している。写真はタイ米。

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2010年9月6日、経済観察報は、大量に流通しているニセ物の影響で、中国市場でタイ香り米の売り上げが激減していると報じた。

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記事によると、中国におけるタイ香り米の販売量の70%以上を占める広東省深セン市では、ここ最近、売り上げが大きく落ちている。以前、タイ香り米を愛用していたある市民は「価格が高くなりすぎたことと、ブランドが多すぎて真偽の判別がつかないため、最近は中国国産米に切り替えた」と話す。こうした影響から、数年前には年間50万〜60万トンあった同市のタイ香り米の販売量は、最近は10万トン以下になってしまった。

販売量激減に大きく影響を与えているのがニセ物の流通量の多さだ。タイ在広州領事館の担当者は「中国市場で流通しているタイ香り米の90%以上がニセ物」と話す。

販売量の激減に危機感を強めたタイ側は、「多くのニセ製品の流通により、タイ米ブランドの品位に傷がつき、中国市場での売り上げに影響が生じた」として、中国の関連部門に頻繁にクレームを申し入れたり、タイ駐中国大使が中国政府に対し、タイ香り米の品質管理と市場監督強化についての協力を申し入れたりしているという。

雲南省社会科学院でタイの研究に従事している余海秋(ユー・ハイチウ)研究員は「タイ商務省はタイの駐中国大使館と協力し、中国市場におけるニセ物の流通状況について徹底調査を行う準備をしている」と語っている。

さらに、タイ米に揺さぶりをかけているのがベトナム米の存在だ。廉価で品質の向上が著しく、タイ米輸出業協会(KRC)によると、2015年にはタイに代わり、ベトナムが世界一のコメ輸出国になる見込み。タイの民間総研カシコーン・リサーチ・センターによると、この2か月間、タイはコメの輸出量で初めてベトナムに首位を譲った。両国間では緊急にコメ価格協定を結ぶ動きも出ているという。(翻訳・編集/HA)

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