<中国気になる話>ツバキ油に基準値の6倍を超える発がん性物質=政府も一緒に問題隠し―中国

Record China    2010年9月2日(木) 13時16分

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10年8月、レコードチャイナのライターによるブログ「Kinbricks Now」は、中国で大問題となっている発がん性物質が入ったツバキ油の問題を取り上げた。政府機関とグルになっての問題隠しが明らかとなった。写真はスーパーで販売されている金浩社製の食用油。

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2010年8月、レコードチャイナのライターによるブログ「Kinbricks Now」は、中国で大問題となっている発がん性物質含有ツバキ油の問題を取り上げた。

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民間企業が政府機関と結託し、発がん性物質混入問題をごまかしていたことが発覚した。7月時点ではネットで告発されていたという。会社が問題を認識したのは今年3月とみられ、問題隠しは5か月にも及んだ計算だ。その間に相当量が市場に流通したもようだ。9月2日、毎日経済新聞は記事「金浩社、秘密裏の発がん性物質含有ツバキ油の回収を認める=なお10トンが市場で流通」を掲載した。以下はその抄訳。

8月21日、湖南省金浩茶油公司は、同社製品に基準値の6倍もの発がん性物質が含まれているといううわさについて、湖南省品質監督検査検疫局のサンプル検査に合格、問題はなかったと発表した。しかし社内関係者は3月時点で基準値超過は発覚しており、秘密裏に一部製品が回収されていたことを明かしている。

9月1日夜、ついに金浩社は問題を認め、消費者への謝罪文を公表した。計9ロット分のツバキ油にベンゾ(a)ピレンが含まれており、3月、4月に秘密裏に検査、問題製品を回収したという。ツバキのタネをあぶる温度が高過ぎたことが発がん性物質が生じる要因になったと同社は分析。すでに改善策は実施済みで、4月以後に製造された製品はサンプル検査にも合格しているという。

問題製品は計42トン。すでに32トンが回収されているが、10トンが市場に流通した。金浩社は製品の払い戻し、または交換に応じると発表したが、すでに使用されている可能性も高い。

問題を認識しながらも認めず、ウソを繰り返してきた金浩社の責任もさることながら、結託して検査結果をごまかしていた湖南省品質監督検査検疫局の責任も重い。公的機関の信用が失われた今、問題製品は本当に9ロットだけだったのか、別製品の問題はなかったのか、疑念が高まっている。(筆者:chinanews)

■中国在住経験を持つ翻訳者Chinanews氏は、ニュースサイト「Kinbricks Now」「21世紀中国ニュース」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

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