Record China 2010年8月24日(火) 20時51分
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21日、中国・河南省文物局が昨年、三国時代の英雄、曹操のものと断定した墓の真偽について、中国政法大学の教授が「明らかに電動ノコギリを使用した跡が見られる」として、ニセモノ説を主張した。写真は6月、河南省安陽市内の曹操のものとされる墓の発掘現場。
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2010年8月21日、中国・河南省文物局が昨年、三国時代の英雄、曹操(155−220年)のものと断定した墓の真偽について、中国政法大学の教授が「明らかに電動ノコギリを使用した跡が見られる」として、ニセモノ説を主張した。23日付で揚子晩報が伝えた。
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曹操の墓の真偽をめぐる論争は今も続いており、「ニセモノ説」を主張する江蘇省考古学会会員の倪方六(ニー・ファンリウ)氏が同省蘇州市で「三国文化高層フォーラム」を開催、23人の専門家がそれぞれの「ニセモノ説」を披露した。中でも注目を集めたのが、「電動ノコギリの使用跡がある」と指摘した中国政法大学・黄震雲(ホアン・ジェンユン)教授の説だ。
黄教授によると、墓から出土した画像石(絵を彫刻した石)は全体的に溝が深く、現代の工具である電動ノコギリで彫ったとしか思えない。しかも、彫られた絵は山東嘉祥の漢代の画像石を模倣したもので、何を表したものなのかは地元山東省の考古学専門家でも分からないという代物。黄教授は「このニセ作者は戦の場面を表すのに丁度良い、これなら曹操らしくなると思ってこの絵を拝借しただけ」とあきれ気味に話した。
さらに、彫刻は北魏(386−534年)時代によく見られた「線刻」という技法が使われており、「ニセ作者は漢代の彫刻技法も知っていたが、腕が悪かったため、線刻で彫るしかなかったようだ」と同教授。画像石のふちの部分には石で彫ろうとした痕跡もあるが、とても彫れないと思ったのか、削りかすも十分に払われないうちに上から黄土を塗りつけてごまかした跡まで発見されたという。(翻訳・編集/NN)
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