中国、外貨準備高の米ドル依存軽減を進める=日本国債などアジア系資産に分散―米紙

Record China    2010年8月24日(火) 0時3分

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20日、中国は、外貨準備高における米ドル依存の軽減のため、日本国債を含むアジア資産へのシフト、人民元直接決済通貨の拡大などを進めている。中国の日本国債保有高の推移をまとめた図。

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2010年8月20日、シンガポール華字紙・聨合早報は、米ウォールストリート・ジャーナルの記事「中国、準備外貨をアジアに分散」を掲載した。

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記事は、中国は米ドルへの依存を軽減するため、投資先、貿易相手国にかかわらず、アジア隣国の外貨と債券に注目していると指摘した。中国はすでに、韓国国債と日本国債の購入を開始しており、この方向性を裏付けている。

中国はこのほど、マレーシア通貨・リンギットを人民元と直接取引可能な通貨の1つに指定、これにより米ドルでなく人民元で直接決済できる貿易相手国が増加した。中国には人民元決済を通して、取引の中心的地位を確立したい思惑もあると同記事は指摘する。

スタンダードチャータード銀行のエコノミストのジニー・ヤン氏は、中国が保有する外貨準備高の約70%が米ドルだが、韓国国債や日本国債の購入によってその比率は変化していると語る。人民元直接決済範囲の拡大も、米ドル比率の低下に拍車をかけるとみられている。日本の財務省の統計によれば、今年上半期、中国が購入した日本国債は2兆7300億円。中国が保有する米国の短中期債は1兆2000億ドル、そのほかに6000億ドルの米ドル建て資産がある。(翻訳・編集/津野尾)

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