<中華経済>ガソリンに生産過剰懸念、新車販売増で打ち消しの見方も―中国

Record China    2010年8月19日(木) 5時50分

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18日、中国石油天然気(ペトロチャイナ)の吉林製油所の拡張事業が10月末に完了し、稼働する見通しが明らかになった。

2010年8月18日、中国石油天然気(ペトロチャイナ)の吉林製油所の拡張事業が10月末に完了し、稼働する見通しが明らかになった。原油加工能力は250万トン増えて年1000万トンに達する。中国石油化工(シノペック)も傘下製油所の能力増強や新規稼働を年内に予定しており、中国の2010年末の原油加工能力は計3000万トン増加する見通し。業界関係者の間ではガソリンと軽油の生産過剰の可能性について、見方が2つに分かれている。複数の中国メディアが伝えた。

中国石油規格総院は先ごろ、精製能力が3000万トン増えれば、石油製品に1500万トンの過剰が出るという概算を出した。ただ2010年の新車販売台数について前年比20%の伸びが予測されている上、貿易活動も回復していることから、過剰が起こっても規模は取り立てて大きくないという指摘もある。

中国の09年の石油製品消費量は前年比0.9%増の2億700万トンだった。10年は前年比4%の伸びが予測されている。10年の国内新車販売台数を1500万台、1台当たりのガソリン消費を2トン、石油製品消費の70%以上を自動車市場で占めると仮定すると、新車販売に伴うガソリンと軽油に対する新規需要は4200万トンに達することになり「製油所の拡張はまだ必要」という結論も導き出される。

もっとも、ペトロチャイナとベネズエラとの合弁、ペトロチャイナとクウェートとの合弁など大型製油所の稼働が今後3−5年内に予定されていることを考えると、自動車消費の減速や輸送業の不景気次第で、ガソリン・軽油の生産過剰が深刻になる可能性は排除できない。(翻訳・編集/東亜通信)

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