苦学するクラスメイトに、「嬉しいびっくり」プレゼント―甘粛省定西市

Record China    2006年12月17日(日) 4時7分

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幼い頃両親を失った苦学生・陳志郡さんをびっくりさせるために、彼女のクラスメイトは誕生パーティーを企画した。みんなの優しい気持ちに打たれた陳さんは、パーティ中に感動のあまり泣き出してしまった。

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「ハッピーバースデートゥーユー、ハッピーバースデートゥーユー」。2006年12月14日の午後、甘粛(かんしゅく)省衛生学校の「中英護7組」の生徒53人が、ある女の子を囲んで誕生日の歌を歌っている。この日は彼女の16歳の誕生日。テーブルの上にはケーキが並び、ロウソクの光が揺れている。頭に紙の王冠をかぶせられ、プレゼントを渡された女の子は、感激のあまり涙をこぼした。

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この日誕生日を迎えた陳志郡(チェンジージュン)さんは、父母に早く死に別れ、生活の苦労を小さいうちから体験してきたという。自分の誕生日のことなどすっかり忘れていたところ、クラスメイトが彼女のために嬉しい驚きを用意していたのだ。

この日の午後5時ごろ、レコードチャイナのカメラマンは陳さんの担任である楊(ヤン)先生に会うことができた。「誕生パーティは30分後に始まる予定です。それは私と53人の学生だけが知っている。みんなは陳さんをびっくりさせてあげたいのです」と楊先生は語った。

先生の話によると、陳さんは定西(ていせい)市寧遠(ニンユエン)村の出身で、今年8月からここで勉強してきたという。彼女の両親は幼いころに亡くなり、5人の子どもが残された。彼らはこれまでの年月、お互いを支え合って生きてきた。家計はお兄さんが蘭州(らんしゅう)市でアルバイトをして得た収入に頼り切っているため、生活はとても苦しい。陳志郡さんは兄弟の真ん中で、妹たちの暮らしのためにとても節約しているという。「陳さんはまじめに勉強して、今年高校に合格しましたが、お金がないので行くことができなかったのです。できるだけ早く家庭の負担を軽くするため、中等専門学校を選んだのです」と楊先生は言った。陳さんはとても切り詰めた暮らしをしているが、学業を放棄することだけは考えたことがないそうだ。

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