<CTR特別提供・中国実態調査>2010年上半期広告市場は4年来最高の17%成長

Record China    2010年8月16日(月) 7時55分

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9日、中国の2010年上半期広告市場投入額の統計結果がCTR市場研究によって発表された。全メディアの広告投入総額は2770億元(約3兆5121億円)で、前年同期比17%増、過去4年来最高の伸びとなった。写真はスキンケア用品大手・オーレイの広告。

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2010年8月9日、中国の2010年上半期広告市場投入額の統計結果が市場調査大手のCTR市場研究によって発表された。全メディアの広告投入総額は2770億元(約3兆5121億円)で、前年同期比17%増、過去4年来最高の伸びとなった。ただし、今年第1四半期のみで見ると前季比22%増であることから、今年後半に向けすでに減速傾向を呈していることがみてとれ、2010年通年の広告費総額は前年比13%増と予想されている。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。

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■媒体別統計

テレビ―2159億6000万元/昨年同期比+15%

ラジオ―65億1200万元/同+35%

新聞―338億600万元/同+22%

雑誌―70億8900万元/同+21%

屋外広告―136億7500万元/+23%

テレビは全国局よりも地方局に軍配。とくに省地上波局が全体をけん引した。最大の伸び幅を示したラジオは、モバイルユーザー向けの広告で差別化を図りそれが功を奏した。屋外広告は、上海万博や第16回アジア競技大会(今年11月広東省広州市で開催)に絡む都市計画によって、掲示面積が約4%減少したにも関わらず、好調な成長を見せた。

■業界別統計

コスメ・バストイレタリー―432億5100億元/昨年同期比+26%

ビジネス・サービス―345億6900万元/同+10%

飲料―335億4600万元/同+29%

食品―275億2700万元/同+3%

薬品―252億6300万元/同−0.2%

前期に引き続きコスメ・バストイレタリーが圧倒的に強い。いっぽう、政府による制限で薬品業界の広告が減少、上位5位で唯一マイナス成長に転じた。なお、もっとも成長著しい3業界は家電(+71%)・交通(+48%)・インテリア用品(+43%)。

■企業別統計

オーレイ(スキンケア用品※P&G傘下ブランド)―38億200万元/昨年同期比+43%

ロレアル(化粧品)―37億700万元/同+31%

ワハハ(飲料)―33億7100万元/同+24%

ケンタッキーフライドチキン(飲食チェーン)―33億5300万元/同+43%

伊利(イーリー)(乳製品)―29億6900万元/+同51%

チャイナモバイルテレコム(通信)―26億5700万元/同+2%

康師傅(カンシーフ)(食品)―26億1700万元/同+33%

蒙牛(モンニウ)乳業(乳製品)―23億5600万元/同+40%

江中(ジアンジョン)薬業(薬品)―19億5900万元/同−14%

三精(サンジン)薬品(薬品)―18億7000万元/同−21%

08年の汚染粉ミルク事件以来、乳製品の回復が著しく2企業が上位10位に食い込んだ。反対に、トップ10企業のうちマイナス成長を見せた2企業はいずれも薬品メーカーだった。(翻訳・編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。

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