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6日、中国新聞網は記事「国務院参事が語る=三農問題は中国近代化過程における最大の矛盾となっている」を掲載した。写真は今年7月、広西チワン族自治区で開催されたイネとトウモロコシの新モデル品種展示会。
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2010年8月6日、中国新聞網は記事「国務院参事が語る=三農問題は中国近代化過程における最大の矛盾となっている」を掲載した。
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第8回中国近代化研究フォーラムに出席した国務院参事の任玉嶺(レン・ユーリン)研究員は、三農(農業、農村、農民)問題が中国の近代化過程における最大の問題だと指摘した。農民の収入は少なく、エンゲル係数(家計の消費支出に占める飲食費の割合)も43%と高水準でとどまっている。中国のジニ係数(所得や資産の分布の不平等度を表す指標)は0.47と国際的な警戒線と言われる0.4を突破したが、貧しい人の多くは農民。今年は幼稚園・小学校の襲撃事件やフォックスコンの飛び降り自殺などの問題が相次ぎ、格差社会化の問題が表面化した。
中国の都市化比率は45%以上に達しているが、1億4000万人〜1億6000万人存在すると見られる出稼ぎ農民は、都市民としての待遇を受けていない。また都市郊外在住の農民数千万人は統計の上では都市民になっているが、実際は異なるという。GDPに占める農業分野の生産額は10%前後にまで低下したが、今なお70%前後の国民は農民か、あるいは農業経験を持っており、中国の近代化におけるボトルネックになっているという。戸籍制度改革と農民の都市への移転が急がれるが、事態は遅々として進まない。その理由は既得権益を守ろうとするグループの抵抗があるためだという。任研究員は豊かな農民を作り上げるためには、まず農民の数を減らす必要があるとして、改革の必要性を訴えた。(翻訳・編集/KT)
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