Record China 2010年8月3日(火) 11時6分
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1日、中国のキリスト教人口がすでに1億人に達しており、「家の教会」の数が80万を超えている。2020年までに中国のキリスト教徒は2億人規模になることが予想されているという。写真は山東省済南市の教会でクリスマスを祝う信徒ら。
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2010年8月1日、シンガポール華字紙・聯合早報は、中国のキリスト教人口がすでに1億人に達しており、非政府系のキリスト教組織「家の教会」の数が80万を超えていると報じた。2020年までに中国のキリスト教徒は2億人規模になることが予想されているという。
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中国の民間シンクタンク「世界と中国研究所」の李凡(リー・ファン)所長の話として伝えた。近年の中国全土での家の教会の発展と信徒数の増加は、国内外の宗教関係者だけでなく、広く社会学者などの関心も集めている。李所長によると、中国の宗教復興の根本的な原因は、中国社会が精神的土台を必要としていることにあるという。
家の教会は信徒の家を集会所とし、その大部分は当局に登記していない。これまで、家の教会など中国キリスト教についての議論や報道は当局により大きく制限されていたが、家の教会がすでに一定の規模にまで成長したため、学者を含めて無視できなくなってきた。最近は、政府系メディアでも家の教会についての報道を多く目にするようになってきている。
同所長は言う。「家の教会は改革開放の産物だと思っていたが実は違った。文革当時、仏教、道教などは寺院のすべてが破壊され壊滅状態となったが、公の教会堂を必要としない家の教会は農村で急速に発展した」。同所長によると、最も古い家の教会は河南省で成立したという。多くの信徒が、文革の政治的迫害と生活の困窮のなかで、キリスト教信仰にすがった。
中国政府は今、過去のように家の教会を警察によって厳格に管理するか、それともこれを容認するかという大きな岐路に立たされている。しかし国家権力による弾圧は逆に教会を成長させることを政府は経験的に知っている。宗教復興が中国の目指す現代化と矛盾しないか、或いはこれが中国の「ソフトパワー」増大に寄与するかどうか、など判断していくものと見られる。(翻訳・編集/津野尾)
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