「古代人の顔が南北で差異」との研究結果、秦嶺山脈と長江が境界線―中国

Record China    2010年8月2日(月) 17時25分

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7月31日、中国を東西に貫く秦嶺山脈と長江を境に、北部と南部に居住していた古代人の頭部および面部の形態に差があることが、中国科学院の研究でわかった。写真は秦嶺山脈。

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2010年7月31日、中国科学院「古脊椎動物・古人類研究所」の研究によると、中国を東西に貫く秦嶺山脈と長江を境に、北部と南部に居住していた古代人の頭部および面部の形態に差があることがわかった。網易探索が伝えた。

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記事によると、同研究所が秦嶺山脈と長江の南北それぞれに居住していた古人類の頭部面部の特徴について研究を行ったところ、秦嶺山脈と長江を境に現在の「北方人」と「南方人」の特徴の違いが明らかになった。研究で、新石器時代における長江以南の古代人の鼻は平たく、額(ひたい)は狭いことがわかった。逆に秦嶺山脈以北では額が広く、瞼(まぶた)が高いという。

現代の中国人は、古代人よりも広い面部と高い鼻が特徴だという。同研究所は、新石器時代と現代の34か所の考古遺跡から出土した309人の遺体とその分布、そして動物学、植物生態学、血液学、遺伝学、語族などによる研究の結果、南北の古代人の特徴の分かれ目はちょうど秦嶺山脈と長江になる、と結論づけた。この特徴の違いは、それぞれの古代人が長い時間をかけて環境に適応していった結果生じたもので、60万年前の周口店の北京原人と南京猿人にまで遡ることができるという。(翻訳・編集/津野尾)

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