増加する大学院の社会人入学、質低下が社会問題に―中国

Record China    2010年7月24日(土) 12時47分

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22日、中国で大学院の社会人入学が増加しているが、質の低下が社会問題となっている。写真はアモイ大学の09年エグゼクティブ経営学修士取得者。

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2010年7月22日、中国青年報によると、中国で大学院の社会人入学が増加しているが、質の低下が社会問題となっている。

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中国教育部の統計によると、03年には社会人入学による大学院修士課程の募集数は5万8060人だったが、5年後の08年には13万1446人と大幅に増加。これに伴って、学位を取得する人も大幅に増加している。03年には学位取得者は1万7023人だったが08年には8万5196人と5倍に増加。社会人入学で大学院へ進学する人は25〜35歳が6割以上を占め、1980年代に生まれた世代を中心に増加が著しくなっている。

生涯学習という観点から社会人入学は大きな役割を担っているが、その一方で、大学院の質の低下を指摘する声も高まっている。その背景には学歴社会が依然続いていることと、大学院が年々「入学しやすく、修了しやすく」なっていることがあるという。

そうした中、過去に授与した学位についても問題があると判断された場合には学位を取り消すべきだと指摘する声や、北京大学清華大学などの名門大学ではビジネススクール(MBA)の募集を2009年から取りやめるなどの動きが現れている。(翻訳・編集/岡田)

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