2010年7月19日、中国国家統計局によると、今年上半期の中国都市部住民の可処分所得は9757元で、前年同期比10．2％増、物価要因を除いた実質の伸び幅は7．5％だった。農村部住民の現金収入は3078元で、同じく12．6％増と9．5％増だった。中国の各メディアが伝えた。

今年上半期の財政収入の伸びの27．6％、GDPの成長率11．1％に、所得の伸びが遠く及ばず、国民が経済成長の果実を享受していないことを伺わせた。

中国政府は上半期、所得分配システムの改革を鳴り物入りで訴え、各地の最低賃金が一斉に引き上げられたほか、各企業も相次ぎ賃上げを行ったため、国民の所得分配構造が改善するとの見方が一般的だった。

なお、中国財政部によると、今年上半期の財政収入（歳入）は前年同期比27．6％増の4兆3349億元で、伸び幅は経済成長率の2倍以上で大方の予想を上回った。（翻訳・編集/東亜通信）