透析治療の末期患者が毎年130万人、臓器移植を受けられるのはわずか1%―中国

Record China    2010年7月20日(火) 15時11分

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17日、中国では腹膜透析や血液透析をしながら腎臓移植を待つ患者が毎年100万人おり、肝炎末期で肝臓移植が必要な患者も30万人いるが、臓器移植を受けられるのはそのうちわずか1%だという。写真は中国で移植手術を受けた患者。

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2010年7月17日、新華網によると、中国では腹膜透析や血液透析をしながら腎臓移植を待つ患者が毎年100万人おり、肝炎末期で肝臓移植が必要な患者も30万人いるが、臓器移植を受けられるのはそのうちわずか1%だという。

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中国衛生部黄潔夫(ホアン・ジエフー)副部長は、臓器移植が医学における他のどんな新技術とも違うのは、手術が行われる前提としてドナーによる臓器提供がなければならないことだ、と強調した。「臓器提供がなければ、臓器移植もありえない」というわけだ。

記事は、中国でドナーがはるかに足りないのは、中国特有の倫理観や文化的要素などの理由があると指摘。07年5月に中国国務院が施行した「人体臓器移植条例」は、「臓器移植の社会的システムを確立する」ことを目標にかかげ、中国赤十字が臓器提供についての啓蒙活動などを行うことを明確に定めた。

中国赤十字の○林娜(○は赤にオオザト、ハオ・リンナ)副会長は、「臓器移植は献血と同じく、自発と自由、無償の原則を強調しなければならない」とするとともに、「人道を発揚し、博愛を高揚し、提供を称揚する」ことを理念としてドナー獲得のための実務を進めていく、と表明している。

統計によると、09年6月末までに、中国各地の赤十字で登録された臓器提供者は累計で6万7800人、そのうち8400人が臓器提供している。また、登録された角膜提供者は2万5100人で、そのうち906人が角膜提供したという。(翻訳・編集/津野尾)

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