Record China 2010年7月21日(水) 11時4分
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16日、中国中央電視台(CCTV)の番組「今日観察」は、特集「高級品消費大国の悩み」を放送した。米国を抜き世界2位の高級品市場となった中国。5年後には世界一の座につくと見られる。写真は天津市にある中古宝飾品店。
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2010年7月16日、中国中央電視台(CCTV)の番組「今日観察」は、特集「高級品消費大国の悩み」を放送した。
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すでに中国は世界第2位の高級品消費大国。世界の高級品消費のうち、27.5%を占めている。5年後には日本を抜き、世界一の市場になると見られる。この数字は、先日、社会科学院らが発表した「ビジネス青書」に掲載されたもの。どうして中国は高級品消費大国になったのか、なぜこれほどの急成長を続けているのか、狂乱の中国高級品消費はどのような社会的現実を反映しているのか。番組は対外経済貿易大学国際経済貿易学院の趙忠秀(ジャオ・ジョンシウ)院長、経済コラムニストの劉戈(リウ・ゴー)氏の2人の話を聞いた。
劉氏は高級品市場の発展は経済成長の必然的な結果であり、不安視することはないと主張。ただし消費のあり方が「他人に見せびらかすこと」が主目的になっているのではという懸念はあるという。劉氏の友人が瀋陽市で高級ブランド時計の新店舗を開業したところ、わずか1週間で1個300万元(約3840万円)もの高級時計が12個も売れたという。買い手全員が瀋陽市付近の小都市在住者。顔見知り同士のようで、まさに「見せびらかし」と「人のマネ」の結果だという。
英経済誌・エコノミストは、中国人の消費行動が日本人に近づきつつあると評価している。自分が欲しいものを買うのではなく、高い物はいい物だとばかりに買っていく。自分ではなく、他人の判断に身を任せてしまうという問題に陥っている。また、世界最大の高級品市場であった日本の低迷が続いているため、中国に期待をかける高級ブランド側の事情もある。
独自ブランドの確立が叫ばれる中、中国は国産の高級ブランドを持つことができるのだろうか。劉氏は高級ブランドの成功には長い歴史が必要で、日本も実際には自国の高級ブランドを持っていないと指摘。中国の歴史を生かした高級ブランド作りが突破口になると主張した。日本どころか米国でさえ、本当の意味での高級ブランドを確立できていないと趙院長は指摘する。数十年から100年という年月がブランド作りには必要で、欧州の文化が高級ブランドの背景になっているという。しかし、文化の多様性が求められる今日、もし中国文化が世界的な評価を受けるならば、世界的ブランドを生み出せる可能性があると強調した。(翻訳・編集/KT)
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