<調査>終末期医療が不十分な患者は世界に1億人、中国はワースト10圏内―英メディア

Record China    2010年7月21日(水) 19時17分

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14日、世界では毎年1億人以上が病死しているが、十分な終末期医療を受けられた人はわずか8%だと英誌が報じた。写真は北京朝陽門病院の緩和ケア病棟。

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2010年7月14日、英誌エコノミストは、世界では毎年1億人以上が病死しているが、十分な終末期医療を受けられた人はわずか8%だと報じた。英BBC放送の中国語版ウェブサイトが伝えた。

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同誌によると、アジアは近年、目覚ましい経済発展を遂げ、生活レベルも向上したが、終末期医療は充実しておらず、同誌の調査部門が行った「死の質ランキング」でもインドが最下位、中国、マレーシア、韓国などがワースト10に入るなど、いずれも順位は低かった。先進国・日本も対象の40か国中、23位。台湾は14位、シンガポールは18位だった。

台北医学大学双和医院の頼允亮(ライ・ユンリアン)副院長はBBCに対し、中国の終末期医療が遅れている原因について、「国が広すぎて地方ごとの文化が違いすぎる。死に対する概念も整っていない」と話した。01年に香港の李嘉誠基金会が中国本土に低所得のガン患者向けのホスピスを31か所設立し、これまでに9万1000人の患者を受け入れてきたが、全く足りていない状況。ホスピスで働く専門職員も中国全土でわずか数千人だ。

「死の質ランキング」の1位は英国オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、オーストリア、オランダ、ドイツ、カナダ、米国が上位10位を占めた。同誌は、患者が十分な終末期医療を受けられるかどうかは、国がどれほどの費用を負担するかにかかっていると指摘。ランキングの結果も、国の経済レベルと深くつながっていると分析した。(翻訳・編集/NN)

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