2010年7月10日、財新網によると、6月の中国輸出入総額は単月の記録として史上最高額を更新した。中国の対外貿易は金融危機前の水準に回復したという。以下はその抄訳。

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10日、中国税関総署は今年上半期の輸出入統計を発表した。上半期全体の輸出入総額は前年同期比43％増の1兆3549億ドル（約120兆円）。うち輸出は35％増の7051億ドル（約62兆4000億円）、輸入は53％沿の6498億ドル（約57兆5000億円）となった。貿易黒字は553億ドル（約4兆8900億円）と43％減少した。

6月単月の輸出入総額は前年同月比39％増の2548億ドル（約22兆5000億円）。輸出は44％増の1374億ドル（約12兆2000億円）、輸入は34％増の1174億ドル（約10兆4000億円）となった。輸出及び輸出入総額は2008年7月の記録を更新、史上最高となった。

UBS中国首席エコノミストの王涛（ワン・タオ）氏は、主要な輸出市場の回復に後押しされ、輸出は強い成長トレンドにあると指摘した。EU、米国、日本への輸出は30％前後の伸びを示している（前年同期比）。ただしこうした高成長は持続しない見通しだ。第一に比較対象となる前年の数値が上がるため、成長率は20％前後にまで落ち込むと予想される。またギリシャなどの欧州債務危機、人民元レート変動の影響も予想される。（翻訳・編集/KT）