売春、拝金主義にNO!中国政府が伝統回帰の「道徳運動」を展開―米紙

Record China    2010年7月9日(金) 19時54分

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2010年7月5日、米紙ワシントンポストは記事「テレビのお見合い番組と中国道徳運動の衝突」を掲載した。写真は今年6月、広西チワン族自治区。売春を行っていた娯楽施設の摘発。

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2010年7月5日、米紙ワシントンポストは記事「テレビのお見合い番組と中国道徳運動の衝突」を掲載した。8日、環球時報が伝えた。

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中国のお見合い番組「非誠勿擾(誠実な人以外はお断り)」が最近、若者を中心に大人気となった。司会者はお下劣なジョークを飛ばし、ゲストはびっくりするような発言を連発、人々はそのとりことなった。そして先月、中国政府はついにお見合い番組に対する取り締まりを実施した。それはあるゲストが「高級車に乗ったお金持ちを見つけたい」と発言した後のこと。政府は、全てのお見合い番組は性を暗示するような発言を放送してはならない、伝統的な道徳を守るべき、女性の「拝金主義」的発言を禁止するといった通知を下した。

お見合い番組規制は、中国政府による道徳問題介入の一事例に過ぎない。今年4月には、北京市公安局が市内のナイトクラブ33カ所を摘発した。公安の報道官は「あらゆる醜い社会現象を消去」し、「健康的かつ文明的な高尚なライフスタイルを提唱する」と発言した。先日は官制メディアが拝金主義と性の商業化を批判し、伝統的な道徳観を取り戻すよう訴えるキャンペーンを展開した。

こうした新たな道徳運動は、高齢者や保守派を中心に支持を集めている。特に伝統的価値観がなお深く残っている農村部にその傾向が強い。一方で異なる見方をする人々もいる。現代中国の都市は、美女のいるバーやカラオケ店、性的メタファーに満ちた広告、アダルトショップ、プライベートな問題を相談するラジオ番組などで満ちあふれている。そうしたなかで「醜い社会現象」を批判しても、「あまりに古くさくて今の中国には合わないだろう」と彼らは考えている。(翻訳・編集/KT)

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