四大女優ジョウ・シュンの元恋人ジア・ホンシュンが転落死=薬物克服から再起直前に―中国

Record China    2010年7月6日(火) 18時5分

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5日、中国の俳優ジア・ホンシュンが北京市内の高層アパートから転落死した。転落の原因については調査中。ジアは、中国若手四大女優ジョウ・シュンとの交際でも知られた。

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2010年7月5日午後6時ごろ、中国の俳優ジア・ホンシュンが北京市内の高層アパートから転落死した。転落の原因については調査中。成都商報の報道。

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このアパートに両親と同居していたジア・ホンシュンは、当日午後3時ごろ、父親と外出するためにエレベーターに乗っているところを住民が目撃している。2人は、毎朝近くの公園を散歩するのが日課となっており、事件当日もとくに変わった様子は見られなかったようだ。しかし午後6時、アパート7階から転落したジア・ホンシュンは停車中の乗用車のトランクに激突し、そのまま死亡が確認された。

67年、吉林省で俳優一家のもとに生まれた。89年、俳優学校の名門・中央戯劇学院を卒業。同期には国際派女優のコン・リー(鞏俐)などがいる。卒業後、舞台俳優からキャリアをスタートし、90年に銀幕デビュー。アイドル俳優として活躍する。しかし、92年ごろから大麻などの違法薬物に手を出すようになり、95年には幻覚や幻聴などの症状を訴えて入院。薬物からの離別を図る。

そんな彼が起死回生を果たしたのが、ロウ・イエ(婁[火華])監督作品「ふたりの人魚(00年)」。中国第6世代と呼ばれる独立系映画を代表する同監督作は、第1回TOKYOFILMexのグランプリ受賞作品。共演の女優ジョウ・シュン(周迅)はこの作品を機に中国若手四大女優と呼ばれる売れっ子になり、また、この作品の撮影を通じてジア・ホンシュンとは恋愛関係に発展する。

ロウ・イエをはじめ多くの第6世代監督に愛されたジア・ホンシュンは、自身の薬物経験をドキュメンタリー化したチャン・ヤン(張楊)監督の作品「昨天(00年)」に主演。第58回ヴェネチア国際映画祭で「今年度最も勇敢な映画」と評される。しかし同作の演技を巡って、共演者である自身の両親や監督と激しいいさかいを起こし、その後、自宅に引きこもるなど精神的に破たんした生活を送るようになったという。

近年は舞台劇を中心に活動を続けていた。演劇仲間の証言によると、近年は薬物を断ち、穏やかな生活を送っていたとされる。前出のチャン・ヤン監督やワン・シャオシュアイ(王小帥)監督らがつい最近、映画出演のオファーをかけた際にも明るい様子だったという。しかし、映画界への復帰は実現せぬまま最期を迎えることとなった。元恋人のジョウ・シュンはマネージャーを通じて声明を発表し、「彼がいま、最も必要としているのは静けさ。どうか彼を尊重し、彼の魂と遺族をそっとしておいてあげてほしい」とした。(翻訳・編集/愛玉)

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