2010年6月26日、環球時報は「中国で有機食品ブーム」という23日付の仏・AFP通信社の記事を紹介した。

【その他の写真】

ここ数年、食の安全にかかわる重大事故が多発した中国では有機農業に対する関心が急速に高まり、通常の農産品の5倍という高値にもかかわらず有機農業産品の需要も急増。消費者は自分の口に入れる食品にいっそうの注意を払うようになった。農業アナリストの黄徳軍(ホアン・ダージュン)氏は、「人々は豊かになり、より上質の生活を求めている。中国の有機農業の市場価値は現在約50億元（約700億円）だが、今後5年間に毎年20％から30％の速度で成長するだろう」と予想している。

北京郊外で有機農場を営む男性経営者は「昨年のオープン当初、契約者はわずか54人だったが、今年現時点までに契約世帯は320件を超えた」と話す。有機農業に対する需要は増えるばかりだが、供給には限りがある。有機農業製品は中国ではまだ特殊な食品だ。有機農業には清潔な水や空気、土壌が必要であり、この条件を満たす場所を中国で探すことはますます難しくなるだろう。（翻訳・編集/本郷）