高級粉ミルク市場を支配した外資企業=相次ぐ値上げが消費者を直撃―中国

Record China    2010年6月28日(月) 15時23分

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24日、世紀経済報道は記事「ネスレが今年2回目の値上げ=外資企業は中国粉ミルクの価格決定権を奪った」を掲載した。写真は湖北省のスーパーで売られるネスレの粉ミルク。

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2010年6月24日、世紀経済報道は記事「ネスレが今年2回目の値上げ=外資企業は中国粉ミルクの価格決定権を奪った」を掲載した。

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先日、スイスの食品飲料大手ネスレは中国市場向け粉ミルク、牛乳を8月1日より値上げすると発表した。ネスレの値上げは今年2回目。主要製品である乳児用粉ミルクの値段は据え置くというが、今回の値上げで消費者の反応を見て、いずれ値上げするともみられている。

2008年のメラミン汚染粉ミルク事件を受け、今では乳児用高級粉ミルク市場に占める外資のシェアは70%にまで高まった。今年4月、5月には外資系各社が一斉に5〜10%の値上げを敢行したばかりだが、業界リーダーであるネスレの動きは他ブランドに波及し、更なる値上げを招くとの見方もある。

原料乳価格がこの1年で30%以上も高騰したことが値上げの理由だとネスレはコメントしている。しかしネスレの中国における原料乳買い入れ価格は他社よりも低く、また輸入製品のコストにいたっては逆に低下しているという。

メラミン汚染粉ミルク事件以来、外資系メーカーは値上げを繰り返し、累積で30〜50%も高くなっている。なぜこれほど頻繁に値上げをするのか。実はスーパーなど販売店に支払う費用が高騰していることが背景にある。スーパーでの販促費用、入場費(自社製品を販売してもらう代わりに支払う費用)、管理費、広告費などのコストは製品価格の20%に相当すると伝えられている。北京商業連合会の姚文華(ヤオ・ウェンホア)理事によると、こうした費用はさらに高まっているという。メーカーも価格に転嫁せざるをえず、コストは最終的に消費者が負担させられている。(翻訳・編集/KT)

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