<調査>市民の9割が「誠実な人は損をする」と認識―上海市

Record China    2010年6月27日(日) 15時30分

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25日、上海市政協社会・法制委員会が行った調査によると、上海市民の90.2%が「誠実な人は損をする」と考えていることが分かった。写真は5割引を約束する南京の洋服屋。

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2010年6月25日、上海市政協社会・法制委員会が行った調査によると、上海市民の90.2%が「誠実な人は損をする」と考えていることが分かった。法制日報が伝えた。

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上海市の各商店の店先には「大特価」「時限セール」「大抽選会付き」など様々なうたい文句が並び、行き交う人々の目を引いている。しかし実際に購入する段階になって「対象外商品」などの条件が明らかにされ、「だまされた」と感じた経験を持つ人も少なくない。違法すれすれのキャッチフレーズを使用しているポスターやコマーシャルも多く、市民は企業の誠実さの欠除に大きな不満を示している。

同委員会が行った調査では、仲介業界と広告業界に対する信頼度が最も低かった。また、回答者の44.2%が「5年前と比べて人と人との誠実さが低下している」と答え、90.2%が「誠実さや約束を守ることは損すること」とした。

また、上海市の品質監督検査部門が先ごろ市内の大型スーパー20店を対象に行った計量検査では、海鮮や肉類など自店で包装して量り売りする商品約1000項目のうち、正味重量の合格率は68.4%に過ぎず、合格率がわずか40%程度の商品さえあった。

こうした状況に対し、専門家は「商業活動における『儲け主義』と関係がある」と話し、上海大学社会学部の教授は「市場経済の発展過程において関連法規が整備されておらず、道徳と行政、経済手段の運用がまだ十分でないことが大きな原因の一つ」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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