中国のホワイトカラー層にワーキングプアが急増―米メディア

Record China    2010年6月25日(金) 11時55分

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23日、米誌はこのほど、中国のホワイトカラー層にワーキングプアが増えていると伝えた。写真は北京の出勤風景。

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2010年6月23日、新華網によると、米ニューズウィーク誌は20日、中国で若く聡明でありながら貧困な若者が増えていると伝えた。

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1990年代以降、中国では大学卒業者が急速に増え、今年の大学・専門学校の卒業予定者は630万人に上る。しかし、その就職状況は芳しくない。学歴も知識もあるが、なかなか職が見つからず、職が見つかっても十分な給与が得られないケースが増えている。特に地方の二流以下の大学を卒業した人は、北京や上海といった大都市で職を求めてもまったく見つからない状況に陥っている。

中国政府の公式の統計データでは、大学卒業者の就職率は87%だが、実際にはこれよりも事態は緊迫していると記事は指摘。ようやく見つかった職も希望とはかけ離れたものが多く、また、ブルーカラー層の給与は増加しているにもかかわらず、逆に大卒者の急増でホワイトカラー層は給与が減少しているという。

中国人民大学の社会学者は高学歴のワーキングプアを「蟻族」と名づけ、現在のこうした状況は大きな危険性をはらんでいると指摘する。製造業ではすでに多くの労働者が給与の増加を求めて団体交渉を行うなど社会不安の原因となっており、今後、中国政府はこうした厳しい状況への対応を迫られることになるだろうと語った。(翻訳・編集/岡田)

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