空中で水を吹きかけ電線掃除、格段に効率よいヘリ方式―湖南省長沙市

Record China    2006年12月9日(土) 3時15分

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電線にたまるほこりを掃除するため、最近中国でもヘリコプターを用いて簡単に掃除するやり方がみられるようになった。この方法だと長期間電気を止める必要がなく、人員も少なくて済むそうだ。

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2006年12月5日、湖南(こなん)省長沙(ちょうさ)市で、三峡発電所で発電した電気500kvが流れる高圧線を支える送電塔に、赤いヘリコプターが近づいている。ヘリコプターは送電塔のすぐ横の空中で止まり、伸ばされた長いノズルから高圧の水が噴出した。10分後、ほこりだらけで黒くなっていた高圧線の絶縁体が、元通り白くなった。

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このようにヘリコプターで絶縁体を掃除する方法は、欧米でよく行われていることだという。なぜ掃除が必要かというと、絶縁体の上にほこりがたまると、ろう電などの事故が起きやすく危険なためだ。かつては人力による洗浄作業が行われていたが、多くの人員が必要で、かつ10日から半月は電気を止めなくてはいけない。1時間あたりの直接的な損失は、30万元以上になるという。

しかし近年、ヘリコプターで掃除ができるこのような技術が中国でも開発され、停電時間を格段に減らすことができるようになった。今回は首都通用航空会社、北京超高圧会社と湖南送変電建設会社が共同で、電線の掃除を行っている。

なお、雨が多い場所ならばほこりは雨で洗い流されるが、この地域は毎年冬と春に降雨が少ないため、このような作業が必要となる。ヘリコプターでの電線洗浄は、効率が数倍向上したというだけではなく、停電という損失も避けられる利点がある。

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