Record China 2010年6月22日(火) 19時2分
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19日、米評論誌にこのほど、「白人をレンタルして玄関先に立たせよう」と題した記事が掲載された。中国在住の外国人が怪しげなニセ専門家に変身した顛末を伝えている。写真は今年6月、北京市で行われた海外ブランドの開店セレモニー。
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2010年6月刊行の米評論誌「アトランティック」7・8月号にミッチ・モクスレー氏の記事「白人をレンタルして玄関先に立たせよう」が掲載された。中国在住の外国人が、怪しげなニセ専門家、ニセビジネスマンに仕立て上げられるケースが少なくないという。19日、網易が伝えた。以下はその抄訳。
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先日、私は新たな仕事を見つけた。「品質管理の専門家」という肩書きがそれ。一切の経験が必要ないという素晴らしい仕事だ。私は品質管理なんか一切分からないのだ。それで給与は週1000ドル(約9万1100円)。毎日、豪華なホテルで宴会続きだ。ただし、この仕事に就くには一つだけ条件がある。それは白人であること、そしてスーツを着ることだ。
話を持ちかけてきたのは友人のジャックだった。「ネクタイをつけた白人」が必要で、スーツを着て握手するだけでいいというとんでもない話だった。こうして私はニセ専門家に変身した。中国では多くの外国人がこうした仕事についている。ニセビジネスマンを雇う企業は、宣伝面で格好がつけばいいと考えているだけ。「スーツに革靴の外国人がいればいいんです。それでメンツが立ちますから」とのことだった。
集められたのが私を含む外国人6人。飛行機で山東省に向かった。到着後の仕事は建設現場の視察、式典のテープカット、クライアントとのパーティーだけ。1回だけ講演の仕事もあった。その重責を担ったのは台湾系カナダ人のアーニー。赤じゅうたんが敷き詰められた豪華なステージが用意された。警察が交通整理にあたり、テレビの取材スタッフまで来ている。式典が始まる前、労働者をどなりつけている現場監督がいたので、彼に「あなたがボスですか?」と聞くと、答えは「いや、ボスはあなただ」との答えだった。
100人を前にして演説したアーニーは、適当にでっちあげた海外取引先のリストを読み上げただけ。講演が終わると舞台には色とりどりの紙テープが発射され、花火まで打ち上げられた。その勢いでアーニーは現地官僚の記念撮影にも上機嫌で応じていた。(翻訳・編集/KT)
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