新エネルギー自動車、中国が開発プロジェクトを推進―独メディア

Record China    2010年6月22日(火) 15時17分

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15日、ドイツの国営ラジオ放送ドイチェ・ヴェレは中国が新エネルギー自動車の開発プロジェクトを強く推進していると報じた。写真は10年5月、広東省深セン市に導入された電気自動車のタクシー。

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2010年6月15日、ドイツの国営ラジオ放送ドイチェ・ヴェレは、「中国が新エネルギー自動車の開発プロジェクトを推進中」と報じた。中国政府は今後数年のうちにクリーンエネルギー車開発の旗手になろうとしているという。16日付で環球網が伝えた。

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中国ではすでに20都市で、公共バスとタクシー車両に電気自動車(EV)を導入している。あるバス運転手は、「走行性能は良好で、モーターの駆動音はきわめて小さく、乗り心地も非常に快適」と話す。あるタクシー運転手は、「ガソリン税もかからず、経費が安く済むが、充電施設がまだ少ないのが悩み」だと話す。朝、満タンに充電した状態で業務開始しても、午後には電力不足になるという。

電気自動車の当面の問題は、「走行可能距離が短いこと」だと記事は指摘する。深センバス集団(グループ)の責任者は、「電気自動車は理論上フル充電で300km走れるというが、まだ実用化には至っていない」と話す。同社ではすでにタクシー100台余りを電気自動車に置き換えているが、走行可能距離の短さが問題だとし、電気自動車の普及には、走行可能距離を引き延ばすか、現在は重さ300kgある充電池を軽量化しドライバー自身の手で交換可能にするか、市内の充電スタンド網を充実させるかなどの対策が必要だとしている。

中国で販売されている電気自動車は1台約3万ユーロだが、最もコストがかかっているのは充電池だという。その充電池の開発について、中国の電池・自動車メーカー比亜迪BYD)社は、独ダイムラー社と協力してベンツの新型電気自動車を開発中。さらに、2013年までに電気自動車版・ゴルフを市場に投入する計画の独フォルクスワーゲン社も、中国市場への参入を予定しており、現在電池メーカーの選定中だが、数社の中国メーカー製に注目しているという。(翻訳・編集/岡田)

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