Record China 2006年12月8日(金) 22時54分
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19歳の張くんが寒空の下、人通りの多いショッピングセンター前で洗濯板の上に座り、好奇の目にさらされている。これは彼女との約束を何度もすっぽかしたことに対する罰だそうだ。
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2006年12月6日の午後、陜西(せんせい)省西安(せいあん)市のショッピングセンター前で、洗濯板の上に座っているある青年の姿が見られた。首からは「○○ごめんなさい」という手書きの板をぶら下げている。彼はこのような姿をこの日の正午から、道行く人々にさらしているという。空気はかなり冷え込んでいるので、体は小刻みに震えていた。野次馬にとり囲まれたこの男性のそばにいた、彼の友人だという別の男性の話によると、寒空の下座らせられている若者は、西安市に住む張(ジャン)くんという、19歳の普通の少年だそうだ。なぜこんなことをしているのか。ことの発端はこの友人が、張くんに恋のきっかけとして1人の女の子の写真を見せたことだった。
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友人に女の子を紹介された張くんは、メールや電話で彼女と数回にわたり連絡を取っていたのだが、直接会いたくなり思い切って「開元(カイユエン)ショッピングセンターで待ち合わせしよう」という約束を取り付けた。しかし当日、女の子が約束の時間に待ち合わせ場所に着いたところを、張くんはこっそり陰から見ていただけで、声もかけずに帰ってしまった。何か気に入らなかったのだろうか。しかし、張くんはまた「今度こそ会おう、また同じ待ち合わせ場所で」と連絡をした。一度は約束を破られた彼女だったが、後日再びショッピングセンターへ向かった。すると張くんは「彼女は一体、何時間待っていられるのだろうか」と思って試したくてたまらなくなり、今度は離れた場所から覗いていたそうだ。
こんな風に毎回同じ場所へ呼び出しては彼女に待ちぼうけを食らわすという、失礼な行為を4回も繰り返したという。乙女心を踏みにじる、とんでもない男である。そして12月5日の夜、懲りない張くんは彼女にまた電話をした。「例の場所で会いたい」と、5回目の申し入れだ。彼女は心底あきれていたのだが、最後にある条件をつけることで承諾した。「ショッピングセンターの、人通りの多いあの待ち合わせ場所で午後2時から1時間、洗濯板の上に正座をして待っていて。そして私への謝罪の言葉を、みんなに見えるように大きく板に書いて首からぶら下げておくこと」。
当日、約束通りにぶざまな姿を通行人にさらしている張くんの姿があった。「もうやめたら?彼女は来ないんじゃないの」事情をきいた野次馬たちから、そんな声が次々とあがったが、彼は「約束の3時までは待ちます。それまでに来なければ、諦めて帰ります」と、寒さに震えながら答えたのだった。膝下にあたっている洗濯板が、見るからに罰を受けているといった感じだ。午後2時50分になったとき、彼の携帯が鳴った。慌てて出た張くんは電話を終えると、満面の笑みを浮かべて「今彼女から電話があり、僕を許してくれました。皆さんありがとう!」と周囲で様子を見ていた買い物客に伝えると、洗濯板を抱えて彼女がいる場所へ向かった。
その後が気になったレコードチャイナのスタッフは、聞いておいた張くんの連絡先に、夜になってから電話をしてみた。「彼女と会ってみて、どうでしたか?」と聞くと、「おかげさまで、とってもラブラブになりました」なんとも人騒がせな、若者の恋の一幕だったというわけだ。
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