ブラジル経済は新興国BRICs中最も健全、成長率は中国とほぼ互角―カナダ紙

Record China    2010年6月14日(月) 19時25分

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11日、カナダ紙は、BRICsの中で最も健全な経済成長を続けるブラジルに世界の注目が集まっていると報じた。写真はリオデジャネイロ。

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2010年6月11日、カナダ紙グローブ・アンド・メールは、新興4か国BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の中で、最も健全な経済成長を続けるブラジルに世界の注目が集まっていると報じた。中国経済網が伝えた。

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ブラジル中央銀行は9日、主要政策金利を0.75ポイント引き上げて10.25%とすることを決定した。4月に続き2回連続の金利引き上げとなる。ブラジルの今年第1四半期(1−3月)の経済成長率は過去15年間で最も高く、失業率も過去10年間で最低を記録した。ブラジルでは経済成長に伴い緩やかなインフレ傾向が現れており、過熱気味となっている景気を抑制する目的で今回の利上げを決定したと見られている。

ブラジル統計局のデータによると、同国の今年第1四半期のGDPは前年同期比9%以上の伸びを示している。また、過去3四半期のGDP成長率は平均10%を超えており、世界で最も経済成長率の高い中国と肩を並べている。特筆すべきは、ブラジル経済の成長が主に内需によって支えられている点で、中国経済の成長が輸出と公共投資に依存しているのとは大きく異なっている。ブラジル政府は今年の成長率を少なくとも6%と予測している。

また、世界の株式市場が低迷する中でも今年のブラジル株式市場は堅調で、基準指数であるボベスパ指数は第1四半期に2%上昇し、世界90以上の株式市場の中で7番目の上昇率を記録した。一方、中国株式市場の基準指数・上海総合指数は、第1四半期に5.13%下落し、BRICsの中では最低となった。上海総合指数は今年になって25%以上下落しており、世界の株式市場の中では財政危機が問題視されているギリシャに続くワースト2となっている。

ブラジル経済が注目を集める理由について、記事は「中国のような不動産バブルの問題がなく、インドと比較してインフレが緩やか。ロシアのようなエネルギー輸出に過度に頼った経済成長ではなく、BRICsの中で最も健全な経済成長を示している」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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