低価格ツアーのからくりとは?!悪質ガイドに元卓球名選手が激怒し憤死―香港

Record China    2010年6月3日(木) 19時26分

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2日、香港メディアはこのほど、引退した卓球中国代表の陳佑銘さんが先月、香港を旅行中に悪質ガイドと言い争いになり、怒りのあまり心臓発作を起こして死亡したと報じた。写真は香港の繁華街・銅鑼湾。

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2010年6月、香港メディアは、引退した卓球中国代表の陳佑銘(チェン・ヨウミン)さんが先月、香港を旅行中に悪質ガイドと言い争いになり、怒りのあまり心臓発作を起こして死亡したと報じた。2日、中国新聞網が伝えた。

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陳さんは今年65歳。1960年代に中国の卓球エリート養成のために選抜された「卓球108将」に選ばれ、代表選手として活躍した。5月21日、陳さんは妻と一緒に3泊4日の香港ツアーに参加した。香港を旅行するのが長年の夢だったという。

ところが長年の夢だった旅行が「死の旅行」となってしまった。発端は陳さんらツアー客一行が宝石店へと連れ込まれ、買い物を強要されたこと。興味がなかった陳さんは外で新聞を読んでいたところ、ガイドが追いかけてきて店に戻るよう求め、言い争いになったという。「香港を旅行したかっただけ」と言う陳さんに対し、ガイドは「これはショッピングツアー。絶対に買い物しなきゃだめなんです」と主張。怒った陳さんは持病の心臓発作を起こして死亡した。

香港旅行といえば、悪名高いのが「ガイド料金ゼロ」のツアー。安さに釣られて参加すると、ゆったり旅行を楽しむどころか、一日中お土産物屋を連れ回されることになる。買い物代金の一部がガイドらにキックバックされるという寸法だ。以前ほどではないにせよ、現在もこうした構図は残っているという。

報道を受け、香港旅行業議会は事件の調査を開始。事実関係の把握に努めているほか、キックバック契約を結んだ店での買い物を旅行客に強要することを禁止する規定を制定することを決めた。問題のガイドは無資格ガイドだったことが判明しており、所属していた旅行社でも正確な身元を把握していなかったという。(翻訳・編集/KT)

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