Record China 2010年6月1日(火) 21時26分
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近所のコピー屋に行ったら、近くにある中学校の生徒が、インターネット上で文章をあれこれと検索しては、コピー&ペーストして宿題の提出文書を“作って”いた。このような光景は中国では決して珍しいものではない。写真は中国のコピー屋。
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近所のコピー屋に行った。ちょうど昼休みの時間帯だったのか、近くにある中学校の生徒が、宿題のレポートか何かを印刷してもらっていた。そのうちの2人はインターネット上で、文章をあれこれと検索しては、コピー&ペーストして提出文書を“作って”いた。どうやらこの学生達は家で宿題をしてこなかったらしく、コピー屋でちょちょっと作ってやりすごすつもりらしかった。
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中国では大学などの学校周辺に多くのコピー屋があるのだが、店によっては堂々と、「論文代筆請け負います!」の張り紙があるところもある。つまり、中国の学生には論文を自分で書かない人もいる、ということだ。実際に、筆者は中国の大学で中国人とともに4年間学んだが、卒論を提出する際、マトモに一から執筆した学生は、学科内で私を含めて3人のみだった。学科には全部で41人が在籍していたが、そのうちの38人は“資料”を探してきて、適当に文章をまる写ししてハイ終わり!だった。
大学時代、レポート等の課題を提出するたびに同級生から、「どこから写したの?」と聞かれた。内心イライラしながら、「“写す”という行為は泥棒と同じだから、一切していない。きちんと自分で調べて、自分の頭で考えたことを書いたのだ」と答えていたが、全く理解されなかった。「写す=盗作」だということすらも通じなかった。彼らの多くは「文章を書く=文章を引用すること」だと認識しているらしく、どこかに書いてあることをとりあえず鵜呑みにするばかりで、そこから別の観点を探ってみるなど、自分で頭を働かせることはしない、いや、できないようだった。教授がいくら口を酸っぱくして「資料のまる写しは禁止」と注意したところで無駄だった。
ところで、中国にやって来た日本人留学生は、中国の大学生が朝から晩まで図書館にこもってカリカリ勉強している様子に感心しがちだが、単に論文提出にちょうどいい文章を写しているだけの人もいるので、どうぞ勘違いの無きよう……。(八木幸代/25歳/中国在住7年/自由業)
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